日本・ユーラシア文化コース
Division of Japanese and Eurasian Cultures Studies
日本・ユーラシア文化コースは、日本およびその周辺のユーラシア諸地域の言語・文学・思想・民俗・芸能などの諸文化を多面的な視野から見つめ考えていくコースです。
日本・ユーラシア文化コースは、次のような学問・教育の分野を担っています。日本語学、日本文学・文化、ユーラシア言語・文化等の各分野です。
日本語学は、日本語の成立・歴史・構造・地域言語等の特性をはじめ、日本語と教育、文化、社会との関係等、日本語をさまざまな側面から学んでいきます。
日本文学・文化は、古代・中世・近世・近代の各時代を通じた文学・文化を考え、同時に伝承文学・芸能文化といった基層の文学・文化を重視して展開されます。さらに、韻文・散文・劇といった文学の形態や思想等にも配慮し、総合的な日本文化の考察を目指しています。
ユーラシア言語・文化は、日本国内のアイヌ民族などを含め、シベリア、モンゴル、中国といった日本に近接するユーラシア諸地域の少数民族や先住民族を中心とする諸民族の言語・民族文化・口承文芸(神話・民話・伝説)等について言語学と文化人類学の立場から考察します。言語学では、言語を調査・記述する方法や、言語構造を分析する方法を学びます。
文化人類学では、民族とその文化を研究するにあたり必要な諸概念と方法について学び、現地調査による対象の研究を目指します。
これらの学問分野は、それぞれが独立して存在するものではなく、学生諸君の多様な関心に応え得るように教育が行われています。
なお、本コースは、日本語・日本文学専修、ユーラシア言語・文化専修の2つの専修から成っていますが、実際の授業カリキュラムにおいては、この区分とはかかわりなく、学生は全く自由に自らの履修プランを組み立てられるようになっています。
学生の卒業後の進路は、コンピューター、情報、メーカーをはじめ、出版、マスコミ、商社、金融、サービス、不動産などの民間諸企業、(国家・地方)公務員、中学・高校教員(国語)、大学院進学など多様です。
授業
今年度開講された授業については、文学部シラバスに掲載されています。
授業科目の例
日本・ユーラシア文化論基礎a・b
コースに所属するすべての教員が1年生に向けて、図書館情報学、民族文化、言語学、日本語学、日本文学といったそれぞれの専門領域の研究について、その魅力を語る授業です。各領域の入門的な知識と手法を学ぶことができます。
日本文学史a・b・c・d
「日本文学」を専門とする教員が、古代・中世・近世・近現代の各時代にわたり、それぞれの専門性を生かして文学史を講義します。多岐にわたる作品や人物を取り上げ、文学の生成する場や環境をも考察する本授業は、聴きどころ満載です。
フィールド調査法演習a・b・c・d
2年生からはじまる演習授業です。実際のフィールドワークを通じて、テーマ選定、聞き取り調査、データ整理、発表、記述の一貫した作業をおこないます。文化人類学の方法論とその実践、民族誌記述の基礎を習得することができます。
ウェブオープンキャンパスの模擬授業もご覧ください。
所属教員
文学部教員要覧をご覧ください。
卒業論文題目例
最近の主な卒業論文題目をご覧ください。
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