国際言語文化学コース|コース紹介

国際言語文化学コース
Division of International Languages and Cultures

コースの紹介

国際言語文化学コース(旧学科)は、千葉大学で最初に「国際」の名を冠した教育単位です。主に欧米の言語、文学、文化を対象とし、その多様性・流動性・国際関連性、さらには内部構造についての多角的・多元的な研究・教育が行われます。言語構造、英語圏文化、ヨーロッパ文化、超域文化という4つの専門分野の中から自由に選択できるようになっています。英語だけではない、もうひとつの自分の言語を身につけることができるとともに、古典古代から現代まで、欧米系の言語文化を深く専門的に学ぶことができるコースです。

本コースでは、学生はその関心に応じて、2年次から、言語構造専修、英語圏文化専修、ヨーロッパ文化専修、超域文化専修のいずれかに属して履修します。また本コースでは、2つ以上の近代西洋語を中心とする外国語の高度な運用能力を習得することが求められ、外国語を徹底的に学ぶための様々な授業が準備されています。現在専門科目として本コースが開講している外国語は、英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語です。

高校で英語を勉強して、言葉の背後にある英米文化や英語の仕組みについてさらに学びたいと思った場合に、そのようなことを専門的に学べるのは、千葉大学では文学部国際言語文化学コースのみです。また、英語のみならず、他のヨーロッパ言語や文化について勉強したり、日本文化との比較や日本における外国文化の受容などについて研究できるのも、本コースならではの特徴といえます。本コースでは言語と言語文化をめぐる充実した研究・教育が行われており、本を読むのが好きな学生にとっては、読書の世界が広く深く開かれる場となることでしょう。

専修の紹介

言語構造専修

言語コミュニケーション、語学研究、言語理論、意味論、歴史言語学などの研究を行います。語学に強い関心があって、専門的に勉強しようという人に適しています。

英語圏文化専修

イギリス、アメリカを中心とした英語圏をめぐる文化や文学を研究します。卒業論文を30ページ程度の英文で書くことになるため、入学時よりも飛躍的に英語力が高まります。

ヨーロッパ文化専修

フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語などのヨーロッパの言語の学習を基礎として、英語圏以外の多様で特色あるヨーロッパ文化、文学をさまざまな視点から学び、研究します。

超域文化専修

2021年度から新たに発足した専修で、比較文学、比較文化論、文学理論、多言語多文化接触論など、言語、地域、学問領域を横断する研究を行います。

教員の紹介

教員名 専門分野
准教授 大森 雅子 ロシア文化論、表象文化論
准教授 小川 佳章 スペイン文学
教授  鎌田 浩二 英語学、理論言語学
助教  髙田 梓 ドイツ語圏文学
助教  高橋 知之 ロシア文学、比較文学
教授  舘 美貴子 アメリカ文化論
助教  野添 聡 ドイツ語学、歴史言語学
准教授 橋本 知子 フランス文学
教授  山本 裕子 アメリカ文学
教授  アンドリュー・レイメント イギリス文学、20世紀文学

言語構造専修

鎌田 浩二
人間の言語の多様性(地球上に多数の言語が存在している現象)の問題に取り組みながら、「言語機能」と呼ばれる人間が生まれつき頭の中に持っている言語についての知識の解明を目指しています。また、言語がどのように変化していくのかという言語進化にも関心があります。

野添 聡
ドイツ語や英語などを含むゲルマン諸語について、歴史的な観点から研究しています。とくに、中世のドイツ語圏における言語の様相や、その言語で書かれた文献の内容について、古典語(ラテン語・ギリシア語)の文献と比較しながら考察しています。中世ヨーロッパ文学の成立と伝播、そして記録媒体である羊皮紙写本など、中世の言語文化全般に関心を持っています。

英語圏文化専修

舘 美貴子
アメリカ文化論・文化史を専門としており、第二次大戦後の大衆文化と社会運動の相関について音楽を基軸として研究をしています。特にフォークソングとカントリー音楽に焦点を当てて、冷戦期における文化外交や社会運動における音楽の役割についての比較分析や、保守派の巻き返しと文化戦争のなかで音楽が政治的に利用される様相についてトランスナショナルな視点も取り入れて研究を行っています。

アンドリュー・レイメント
My specialism is twentieth and twenty-first century literature, particularly so- called ‘modern' and 'postmodern' texts. I have a particular interest in the intersection of philosophy and literature, especially the notion of the textual unconscious.

山本 裕子
20世紀アメリカ文学、とりわけWilliam Faulknerを中心とした南部文学を歴史・文化的文脈から研究しています。最近の関心は、モダニズム期における文学変容と視覚文化形成との相関関係にあり、写真家とモダニスト作家との相互影響関係について考察しています。

ヨーロッパ文化専修

大森 雅子
20世紀ロシア文学・文化研究。ロシア革命以降の文学作品を同時代の社会的・文化的コンテクストから読み解く研究を行っています。また、ソ連時代の絵入り風刺雑誌やプロパガンダ・ポスター、アニメーションなどの視覚メディアにおいて、敵と味方、ヨーロッパとアジア、日本がどのように表象されているか考察しています。近年は、日本におけるソ連文化の受容についても関心があり、比較文化論的視点から研究しています。

小川 佳章
中世スペインを専門にしています。これまでは『よき愛の書』(14世紀半ば)、『ルカノール伯爵』(同)、『アレクサンドロスの書』(13世紀)など、スペインですら忘れられているような古い書物を研究してきました。近年は、日本の仏教説話とスペインのキリスト教文学に共通のモチーフを探し、その現れ方を比較しています。

髙田 梓
専門はドイツ語圏現代文学。スイス出身の現代作家クリスティアン・クラハトの作品を研究しています。またドイツ再統一後の1990年代以降、20世紀の記憶は文学作品にどのように表れているかを、社会や世代の観点から考察しています。

高橋 知之
専門はロシア文学。19世紀半ばのロシア文学について研究するとともに、文学作品の翻訳も行っています。日露近代文学の比較にも関心があります。授業では原典の精読にくわえ、翻訳でロシア文学をたくさん読むことにも力を入れています。また、ロシア文学の領域を越えて比較文学的手法でのテキスト分析についても講義しています。

橋本 知子
フランス文学、主に「写実主義」におけるミメーシスの問題を、同時代言説との比較や歴史的文脈を通して分析しています。また小説作品の映画化における、ことばによるイメージと映像によるイメージの関係についても考えています。

超域文化専修

専修を超えた学びを可能にするため、国際言語文化学コース全教員が所属しています。
※教員の研究実績の詳細については、千葉大学文学部ホームページの教員要覧をご覧ください。

授業の紹介

概要

本コースの教員は言語学、文学、文化研究の学問分野における専門家であり、国際的にも水準の高い大学で学位を取得しています。学術的な評価の高い論文・著書を発表しており、日本語のみならず外国語での実績もあります。留学の経験も豊富で、世界を舞台に活躍する研究者も多くいます。本コースにおける教育にも、その専門性と国際性が反映されています。
多くの授業が少人数制で運営されており、学生ひとりひとりの学習状況を教員が把握しアドバイスすることができます。 また、本コースでは、卒業論文の執筆に先立って、3年次論文の執筆が義務付けられているところも特徴です。自らの知的関心に基づいたテーマについて、きめ細やかな指導を受けながら存分に研究を進めることができます。

資格について

本コースでは、これらの授業を含む定められた科目の単位を修得することで、中学校・高校の英語の教員免許状を取得することができます。千葉大学において、英語の教員免許状を取得できるのは、文学部(国際言語文化学コース)と教育学部のみです。
・中学校教諭一種免許状(英語)
・高等学校教諭一種免許状(英語)

留学について

本コースでは、研究の遂行および国際社会での活躍のために必要な専門知識と語学力を身につけることを重視しています。ネイティブスピーカーの先生による授業も開講されています。本コースで培った語学力を生かして多くの学生が充実した留学生活を経験しており、さらには国際的な仕事に就いて活躍している卒業生も多くいます。
※留学体験記については、「文学部案内」の42、43ページをご覧ください。

2025年度開講授業

千葉大学文学部のホームページで公開されています。こちらのページをご覧ください。

授業科目と内容説明

本コースでは外国語の授業に加え、教員の専門性を生かした高度な講義・演習が開講されています。主な授業とその概要は以下の通りです。

人文科学入門(全教員担当)
1年次の必修科目で、言語や言語文化を学問として学んでいく上での基礎を修得します。少人数のクラスに分かれ、主題を設定し、文献を調査し、作品を分析する能力を養います。図書館での実習や院生による研究・大学院紹介も行われます。

言語構造

言語コミュニケーション論(鎌田、小川、野添)
英語、ドイツ語、スペイン語、日本語などによるコミュニケーションのあり方をさまざまな視点から考える授業です。各教員が導入的講義と準専門的講義を英語、ドイツ語、スペイン語、日本語のそれぞれの言語について行います。

英語学演習(鎌田)
英語の諸構文と統語論(文の構造を扱う分野)の基礎概念及び統語論における論証の仕方を多くの演習問題を解くことによって学びます。

ラテン語演習(野添)
ラテン語文法を習得した学生を対象に、文法事項の復習をかねて、ラテン語文献の講読を行います。代表的な古典作品の原典に触れることで、古典古代の言語文化に対する素養を身に付けます。

英語圏文化

英語圏文化論基礎(Rayment、山本、舘)
英語圏文化・文学を学ぶうえで基礎となる背景的知識を学びます。聖書やギリシア神話にまで遡り、英語圏文化の源流となる西洋文化の基盤についても学ぶ「英語圏文化論基礎a」に加えて、テーマごとにアメリカの文化と歴史を学ぶ「英語圏文化論基礎b」が毎年開講されています。

アメリカ文化論(舘)
映画や音楽を糸口として、アメリカの文化と歴史を学びます。例えば「アメリカ文化論a」では、ベビーブーマーの主人公の半生を描いた映画を少しずつ見てゆき、映画で描かれた史実と描かれなかった史実を学ぶことによって、戦後史の知識を得るだけでなく、ポピュラーカルチャーの政治性についても考察します。

芸術メディア論演習(舘)
アメリカのポピュラー音楽の歴史を英語資料を用いて学びます。扱うジャンルは学期により異なりますが、例えばブルーズやロック、カントリーなどの主要な音楽がどのように生まれ発展したのかについて、作品分析に加えて映像なども用いながら、社会的な背景も含めて批判的に学習します。

英語圏文学論(Rayment)
This lecture course examines three examples of English fantastic literature from different periods: a nineteenth-century Gothic novel (Dr Jekyll and Mr Hyde, by R.L. Stevenson), a twentieth century SF novel (Man Plus, by Frederik Pohl) and a twenty-first century Fantasy novel (The Prisoner of Azkaban, by J.K. Rowling). The course compares fantastic writing from different periods in English literature to see the different ways in which Gothic, Science Fiction and Fantasy texts use fantastic elements for real-world critique and focuses on how the texts present monsters and monstrosity.

アメリカ文学史(山本)
アメリカにおける文学の歴史を、その背景となる社会や文化の流れとあわせて概観します。19世紀を扱う「アメリカ文学史a」と20世紀を扱う「アメリカ文学史b」が毎年開講されています。主要作品の原文の抜粋を通して、様々な作家の文体に親しみます。

ヨーロッパ文化

フランス文学演習(橋本)
比喩表現が用いられると、ことばにイメージが広がります。そうしたフランス語の豊饒さを、小説・映画・批評文を通して学びます(リアリズム小説、幻想小説、ヌーヴェル・ヴァーグの作品群など)。

フランス文化論 (橋本)
長編小説を取り上げ、フランスの文化、歴史ともに、小説技法を学びます。そして読むことの困難さについて考えます。

ドイツ文学演習(髙田)
グリム童話やゲーテなどの古典作品から、再統一後のドイツを描いた同時代作品まで、さまざまな文学作品をドイツ語の原文で読み、文学研究に必要な読解や分析の力を身に付けていきます。

ドイツ文化論演習(髙田)
ドイツ語圏の文学や映画、美術、音楽など、参加者各自が選んだテーマに関して研究発表を行います。授業では研究発表の他に、ドイツ語文献の読み方を学び、また卒業論文に向けてのアドバイスや指導を受けることができます。

比較文化論演習(大森)
19世紀末から現代までのロシアで創作された文学作品や映画、オペラにおいて、アジアをめぐるイメージや想像力がどのように表象されてきたかという問題について、欧米の芸術作品の事例と比較しながら考察を深めます。

ロシア文化論(大森・高橋)
19世紀、20世紀のロシア文化を代表する作品(文学、舞台、映画、美術など)を取り上げ、解説します。ロシア文化史を概観するとともに、その奥深い世界へ案内する講義です。

スラヴ文化論演習(高橋)
ドストエフスキー『罪と罰』やトルストイ『戦争と平和』など、ロシア文学を代表する長篇小説を翻訳で読破する演習です。種々の事典・文献を参照しながら作品を分析する作法を学びます。

スペイン語(小川)
協定校であるサラマンカ大学は、ヨーロッパで最古の部類に入る名門大学です。先輩たちの中には、3年次ここに留学を果たした方もいます。そのためにはおよそ2年半でスペインの中等教育修了程度のスペイン語力を身に付ける必要があり、特に語彙の面でハードな授業となります。向上心の強い学生たちの受講を期待します。

スペイン文学講読(小川)
スペイン文学演習と隔年で開講し、内容には連続性があります。本年度から、ピオ・バロッハの『知恵の樹』(1911年)を原文で読んでいきます。医師でもあり、現代スペインの思想に強い影響を与えた作家の青春小説は難解ですが、読み通した後には大きな達成感が得られることでしょう。

※本コースの授業内容については、以下のページもご覧ください。
学生による文学部授業紹介

学生の時間割サンプル

国際言語文化学コース在学生の時間割サンプルを掲載しています。
こちらのファイルをご覧ください。

在学生からのひと言――国際言語文化学コースに学んで

Mさん/2年
本コースの国際言語文化学というのは、欧米圏の言語をベースとして、文学や歴史、芸術などの文化を見つめることだと自分は解釈しています。それゆえ、本コースで特に重視されていることのひとつは外国語学習です。 2年次に選択する英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、ロシア語などの専門外国語のほかに、ラテン語や古代ギリシア語のような古い言葉を学ぶことができます。自分の学んでいるロシア語を例に挙げると、いわゆる第二外国語としてのロシア語以外に、発展的なロシア語、ロシア語学、ロシア語会話、ロシア語演習と外国語学習だけでも多彩な授業が用意されています。これらに加えて文化を探求することも重要視されており、ロシア文化論などの外国語をベースに諸外国について学ぶ授業も豊富に存在しています。
ここまでだと、いわゆる外国語学部のようなものかと思われるかもしれませんが、本コースはあくまでも文学部であり、哲学や歴史学、心理学そして言語学など外国語学習ではない学問も学ぶことができます。また、外国語というものは海外文化を研究する際に必須となるツールであるため、効率的に外国語を学べる本コースは人文学の探求において大きな意義があるといえます。
自分は社会主義、またソ連文化について大きな関心があり、思想としての社会主義をソ連がどのように解釈し、制度化したのかということを研究してみたいなと現段階では考えています。もちろん、ロシア語も始めたばかりでまだ研究のスタートラインにも立ってはいません。ですが、様々な学問にアクセスが可能で、予想もしなかったところから新たな関心を得ることができるのは、「文化」という広い概念を対象とする本コースならではの大きな魅力だと感じています。
これを読んでいる受験生の皆さんは「外国語」や「世界」にどこか惹かれたのだと思います。ぜひ多彩な言語を通じ、国境や時代を超えてたくさんの人々とつながってみませんか?

Tさん/4年
本コースでは、主に欧米諸国の言語や文学、文化を学ぶことができます。ここでいう「学ぶ」とは、単に外国語の文章を読んだり、異文化について先生に教わったりすることだけではありません。世界の言語や文化を手掛かりに、自分の頭を使って考え、その考えを表すことだと、私は感じています。例えば、ドイツ文化の授業では、ドイツの雑誌記事を精読したり、ドイツ映画を鑑賞したりしながら、ホロコースト、旧西ドイツ社会、ジェンダーなど幅広い分野について受講者全員で議論し、考察を深めます。また、学生自身が演劇、美術、移民問題のようなテーマを自由に設定し、口頭発表を行うことで、関心のある分野について理解を深めるとともに、他の学生たちと意見を交換する機会にもなります。その他にも、英語圏、フランス、スペイン、ロシアなど、多様な欧米諸国の言語や文化に関する授業も広く履修することができ、他の国との比較を通して、専門とする国についてより深く研究していくことも可能です。
私はドイツ語を専門外国語にしてその文化を学びつつ、主に冷戦を経た旧東西ドイツ国民の価値観がどのように形成されていったのかについて関心を持っています。具体的な研究テーマについてはまだまだ模索中ですが、授業で身につけた知識や多角的な視点を活かしながら、自分の知りたいこと、学びたいこととじっくり向き合うことができる点が、本コースの魅力の一つだと思います。
皆さんは、これまでの学習や経験の中で、少なからず「世界」に惹かれてきたために、本コースに関心を持たれたのだと思います。本コースでは、2年次に専修と専門外国語を決定します。そのため、自分の関心がまだ明確になっていない人も、初めにさまざまな国の言語や文化に触れてから、自分が4年間で本当に「学びたい」ことを選択することができます。自分たちが生きる世界を構成するさまざまな要素について「学ぶ」時間は、きっと有意義なものになるはずです。

卒業論文一覧

2024年度の卒論については、下記に題目と概要の一覧を掲載しています。
2024年度国際言語文化学コース卒論一覧
※2023年度以前の主な卒業論文題目については、「文学部案内」の53ページをご覧ください。

卒業生の活躍状況

卒業後の進路は、大学院への進学、公務員、教育、一般企業など多方面におよび、個性的で優秀な人材を生んでいます。就職率が高く、留年率が低いことも特長です。
卒業生からの声をご紹介します。

MKさん
私は2018年国際言語文化学科卒業生です。大学在籍時は、英語学と第二言語でフランス語を専攻し、1年間アメリカで交換留学を経験しました。卒業後は国際総合物流企業に就職し、航空輸送の営業開発や海外現地法人との連携業務に従事しています。現在は会社の研修制度に応募し、フランスで営業拡販や日本と現地法人とのコミュニケーションサポートを担っています。大学時代にフランス語の基礎を学び、交換留学を通して異文化の環境下での生活を経験したことで、現地従業員との対話や現地生活において素早く順応できたと感じています。これまで培った学びや経験は卒業後の進路にもきっと役に立つと考えます。皆様が実りある大学生活を過ごされることを心よりお祈りしております。

AKさん
千葉大学文学部国際言語文化学科を卒業後、日本IBMにITスペシャリストとして就職。その後独学でデザインを学び、ウェブ制作会社に転職しました。2023年にはニュージーランドへ移住し、現在はVisa IncでUXデザイナーとして、グローバルな環境で働いています。 私の卒業論文は「Mrs Dalloway, Flowers and the Rhizome—A Critical Analysis Based on Deleuze and Guattari’s Philosophies (ダロウェイ夫人と花、そしてリゾーム—ドゥルーズ=ガタリの哲学に基づく批評的分析)」というテーマで執筆しました。 国際言語文化学科での学びは、キャリアの可能性を広げただけでなく、私の人生そのものを豊かにしてくれました。特に、 英語でのコミュニケーションスキルが身につき、世界中の人と繋がれるようになったこと、異文化理解が深まり、海外での生活や旅行がより楽しくなったこと、文学・哲学を通じて培った論理的・抽象的思考力により、アート、映画、すべての芸術をより細やかな視点で触れられるようになったこと、などが日常生活/仕事生活の両面において、私の日々をとても充実させてくれていると思っています。 もし、「将来の選択肢を広げたい」「グローバルな環境で活躍したい」「豊かな人生を歩みたい」と考えているなら、ぜひ国際言語文化学科での学びを選んでみてください!

KUさん
大学2年生の夏から1年間フィンランドに交換留学をした際に、一歩外に踏み出して見える世界の広さと異文化に入り込む面白さを知り、いつか海外で働いてみたいと思い卒業後はグローバルに展開する飲料会社に入社しました。入社後は北海道で営業を経験したのち、念願だった海外勤務に挑戦する機会を頂き、タイで営業推進、そして現在はインドネシアで人事を担当しています。大学時代の留学経験がなかったら今の刺激溢れる充実した日々を送れなかったと思っています。

RWさん
学生の時は休学をし、アフリカのレソトで1年間教育関係のプロジェクトを行っていました。卒業後は旅行会社で働いており、約1ヶ月半に1度は海外へ行く生活をしています。その傍ら、学生時代から行っていたレソトでの活動も続けています。 世界中で様々な事が起こっている昨今、私とは違う言語や社会を学ぶ友人たちから様々な情報を共有できたこともこの学科で学ぶ利点でした。本学科で学んだ異文化理解や言語は間違いなく現在の仕事に結びついているだけでなく、留学や休学をして自分の身を多文化に置くことができたことも私の視点や世界の見方を変えるきっかけになりました。ぜひ、多くの学生に本学科で学んでもらいたいです。

RUさん
私は卒業後、航空会社で客室乗務員として働いています。1年間の交換留学の経験から、卒業後はグローバルな環境で働きたいという想いがあり志しました。現在は世界中の就航地を飛ぶ日々を送っており、多国籍のお客様を相手にする中では国際言語文化学コースで得た語学力や異文化の知識を活かしています。

HNさん
2018年に国際を卒業後、IT関連の会社に入社しました。グローバル案件を扱う部署に配属され、2021年から1年半イギリス・ロンドンの支社に駐在していました。2024年に新卒で入った会社を退職し、ワーキングホリデーでオーストラリアに移住しました。今はシドニーの小さなIT企業でエンジニアとして働いています。ローカル企業で日本人が他にいない環境で働くのは日々新たな発見があり、駐在していた頃とは違う面白さを感じています。日本にいるときも、海外にいる今も、様々なバックグラウンドを持つ人々と関わる中で、国際で過ごした日々が自分の価値観を広げてくれたことを実感しています。

※卒業生からのメッセージについては、「文学部案内」の49ページもご覧ください。
※主な就職先については、「文学部案内」の54ページをご覧ください。
※主な大学院進学先については、「文学部案内」の55ページをご覧ください。

以下のページもご覧ください。

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