教員要覧

出口泰靖

出口泰靖 (デグチヤスノブ)

  • 行動科学コース
  • 社会学専修
  • ydeguchi@chiba-u.jp
  • 電話番号: 非公開
  • 研究者総覧researchmap:

略歴

1969年
1995年 東京学芸大学大学院教育学研究科社会科教育専攻社会システム講座修士課程修了
1999年 武蔵大学大学院人文科学研究科社会学専攻博士後期課程中途退学

研究内容

専門は、福祉と医療の社会学、臨床社会学、ケアの社会学。少子化や高齢化によって社会的にも注目を浴びるようになってきた育児支援や障害児者の介助、高齢者の介護といった「ケア」の領域をフィールドワークしている。特に、「ケアされる/ケアする」うえでの関係性について、「コミュニケーション」や「身体」に着目して考察したり、ケアされる当事者や育児・介助・介護している家族と、「インフォーマル/フォーマル」なケアサービスとの「つながり」のありようについて調べている。

主要な所属学会

日本社会学会、関東社会学会、日本保健医療社会学会、日本福祉社会学会、日本障害学会

主要な研究業績

論文

  • 「『呆けゆくことに』にまつわるトラブルのミクロ・ポリティクス -家族介護者のトラブル体験に関する回顧的『語り』を手がかりに」『ソシオロジスト』No.1、1999年
  • 「『呆けゆく』人のかたわら(床)に臨む」好井裕明・櫻井厚編『フィールドワークの経験』せりか書房、2000年
  • 「『呆けゆく』体験の臨床社会学」野口裕二・大村英昭編『臨床社会学の実践』有斐閣、2001年
  • 「かれらを『痴呆性老人』と呼ぶ前に」『現代思想 特集:超高齢化社会』Vol.30-7、青土社、2002年
  • 「『呆けゆく』体験をめぐって」山田富秋編『老いと障害の質的社会学 フィールドワークから』世界思想社、2004年
  • 「具体の人、小澤勲」小澤勲編著『ケアってなんだろう』医学書院、2006年
  • 「理解すること―コミュニケーション―」「その人らしいということ―アイデンティティ―」下山久之編『介護福祉のための社会学』弘文堂、2007年
  • 「病い/高齢者の研究-『認知症』体験の<汲み取り>から<聴き取り>へ」秋田喜代美・能智正博監修、能智正博・川野健治編『はじめての質的研究法 臨床・社会編』東京図書、2007年
  • 「ウソつきは認知症ケアのはじまり、なのか?」上野千鶴子・大熊由紀子・大沢真理・神野直彦・副田義也編『ケア その思想と実践 第2巻 ケアすること』岩波書店、2008年、199-217頁
  • 「呆けゆく」人びとの「呆けゆくこと」体験における意味世界への接近-相互行為的な「バイオグラフィカル・ワーク」を手がかりに- 岩田正美監修・副田あけみ編著『リーディングス日本の社会福祉 高齢者と福祉 ケアのあり方』日本図書センター、442~455頁2010年9月
  • 「『老いて介護されること』とは~介護される者の自己決定」大谷いずみ、玉井真理子編『はじめて出会う 生命倫理学』有斐閣アルマ、(2011年3月)、141-163頁。
  • 「その人らしさはどこにある?」雑誌『支援 特集:『個別ニーズ』をこえて』生活書院、(2011年3月)、74-85頁。
  • 「わたしが「あなたと<ある>」ために ~認知症の人の「語り」」藤村正之編『いのちとライフコースの社会学』弘文堂、226-242頁。
  • 「“めざす”当事者と、“すごす”<その人>と -『認知症の当事者』と呼ばれた人とのかかわり合いで思うこと」『支援 特集:『当事者』はどこにいる?』生活書院、2012年3月)、72-85頁
  • 「テーマ別研究動向(ケアと支援) -『ケア』や『支援』について<身をもって>考える研究動向-」『社会学評論』vol.63,no.3、2012年、452-464.
  • 「『子育て<支援>』にこじれ、『<支援>される家族』にこじれて。-家族ケアの『私事化』と『脱私事化・脱家族化』とのはざまで」雑誌『支援 特集:逃れがたきもの、「家族」』生活書院、2013年3月、118-137頁
  • 「ケア・支援の“むき出し”」雑誌『支援 特集:支援で食べていく』生活書院、2014年5月、55-70頁。
  • 「わたしは『語り』に出合えているか-本人による『認知症体験の語り』のゆくえ」『N:ナラティヴとケア6 -ナラティヴの臨床社会学』遠見書房、2015年、47-53頁
  • 「“軽さ”の<重み>を身にうけて、“重さ”の<深み>にはまる」『現代思想 特集:認知症新時代』2015年3月号第43巻、第6号、170-180頁、青土社
  • 「〈生〉と〈身〉をゆだねること、あずけること -「認知症」とされる人とのフィールドワークから」好井裕明、三浦耕吉郎、小川博司、樫田義雄、栗田宣義編『新社会学研究 小特集:〈いのち〉の社会学』新曜社、30-44頁(2016年11月)
  • 『あなたを「認知症」と呼ぶ前に -〈かわし合う〉あなたと私とのフィールドワーク-』生活書院、2016年
  • 「〈つながり〉の〝病み〟と〝闇〟をだきよせて」『支援 特集:つながりにまよう、とまどう』生活書院2017年5月、12-34頁。
  • 「〝ささらほうさら〟な〈いのち〉、かみしめる」『支援 特集:どうこうしちゃえるもんなの?命』生活書院、2018年5月、10-30頁
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