阪口諒 (サカグチリョウ)
- 日本・ユーラシア文化コース
- ユーラシア言語・文化専修
- sakaguchi.ryo@chiba-u.jp
- 電話番号: 非公開
- 研究者総覧researchmap: https://researchmap.jp/SAKAGUCHI_Ryo
略歴
1995年 | 奈良県生まれ |
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2020年 | 日本学術振興会 特別研究員DC2(~2022年3月) |
2022年 | 幕別町教育委員会 学芸員(~2025年3月) |
2023年 | 千葉大学大学院人文公共学府 博士後期課程単位取得退学 |
2025年 | 博士(文学)千葉大学大学院 |
2025年 | 千葉大学大学院人文科学研究院 助教 |
研究内容
アイヌ語・アイヌ口承文学についての研究と翻訳に取り組んでいます。近年は、樺太アイヌ語の言語文化を中心に研究しています。また、1877(明治10)年に英国聖公会伝道協会(CMS)の伝道師として来日し、60年以上に渡って布教活動を行う傍ら、アイヌ語・アイヌ民俗の研究を進めた宣教師ジョン・バチェラー(John Batchelor)が記録したアイヌ語資料の再検討にも取り組んでいます。
担当授業
講義科目では「アイヌ語」、演習科目では「アイヌ語学論演習」などを開講しています。アイヌ語にこだわりながらも、アイヌの社会や文化に関係する様々な話題も同時に学んでいきます。また、コースで開設している入門科目のほか、学部1年生を対象にした普遍教育(一般教育)で開講している「東方ユーラシアの先住民言語文化」を担当しています。
主要な所属学会
日本北方言語学会、北海道民族学会、日本口承文芸学会
社会的貢献
- 北海道民族学会 編集委員・運営委員(2023年6月~)
主要な研究業績
書籍
単訳
- 大貫恵美子(2020)『樺太アイヌ民族誌―その生活と世界観』(阪口諒訳)青土社.
分担執筆
- 阪口諒(2025)「樺太アイヌにおけるクマの伝承―『樺太アイヌ民族誌:その生活と世界観』中の物語を中心に―」『明日へ翔ぶ―人文社会学の新視点―8』pp.312-324、風間書房
- 阪口諒(2023)「アイヌ語樺太方言における自動詞の単複」『明日へ翔ぶ―人文社会学の新視点―6』pp.265-285、風間書房
- 千葉大学アイヌ語研究会編(2021)『沼田武男「採訪帖」―アイヌ語十勝方言テキスト集―』千葉大学文学部ユーラシア言語文化論講座[共編著者、主な担当部分は「ホタテガイの宝物」(pp.71-83)、「和人がネズミの宝物で姫を生き返らせた話(後半)」(pp.139-143)、「北見人の話」(pp.145-150)]
- 阪口諒(2021)「アイヌ語資料としての『あいぬ物語』」山邊安之助著、金田一京助編『あいぬ物語』pp.61-91、青土社[本文のアイヌ語校正も担当]
論文
- 阪口諒(2022)「松村武雄「アイヌ童話集」とその原典」『北海道民族学』第18号、pp.23-38、北海道民族学会
- 阪口諒(2022)「アイヌ語樺太方言における数詞と計算」『北方人文研究』第15号、pp.63-84、北海道大学大学院文学研究科北方研究センター[『日本語学論説資料』第59号、論説資料保存会、2024年に再録]
- 阪口諒(2022)「樺太のアイヌ語地名とそれにまつわる伝承」『アイヌ語地名研究』第25号、pp.119-145、アイヌ語地名研究会
- 阪口諒(2020)「ジョン・バチェラーの著作に含まれる樺太アイヌの口承文芸―ピウスツキ資料からの転載の実態―」『口承文芸研究』第43号、pp.15-30 、日本口承文芸学会
- 阪口諒(2019)「樺太アイヌ語における人称のクラスと主格目的格人称接辞―東海岸方言を中心に」『北海道言語文化研究』第17号、pp.1-18、北海道言語研究会