檜皮瑞樹 (ヒワミズキ)
- 歴史学コース
- 図像情報史学専修
- hiwa@chiba-u.jp
- 電話番号: 非公開
- 研究者総覧researchmap: https://researchmap.jp/read0136509
略歴
1973年 | 三重県生まれ |
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2009年 | 早稲田大学大学院文学研究科博士課程史学(日本史)専攻 満期退学 |
2012年 | 博士(文学) 早稲田大学 |
研究内容
日本近世社会の周縁―蝦夷地・アイヌ民族や琉球王国―が、日本列島の社会とは異なる歴史を歩みながらも、19世紀以降に日本社会とどのように関わりを持ったのか、そのような接触の歴史の過程で生じた暴力の存在というテーマについて研究を進めています。
また、19世紀を中心にした民衆世界や民衆思想、あるいは北方地域における移民開拓史についても広く関心があります。
授業内容
近世史研究のみならず近代史研究にとっても不可欠な崩し字の読解や資料批判のスキルを身につけるだけでなく、日本における歴史学の歩みや歴史研究の現在についても考察します。
主要な所属学会
歴史学研究会、東京歴史科学研究会、歴史科学協議会、アジア民衆史研究会、北海道・東北史研究会
主要な研究業績
著書
- 『仁政イデオロギーとアイヌ統治』有志舎、2014年
共著
- 歴史科学協議会編『深化する歴史学』大月書店、2024年
- 須田努編『社会変容と民衆暴力』大月書店、2023年
- 東京歴史科学研究会編『歴史を学ぶ人々のために』岩波書店、2017年
- アジア民衆史研究会編『日韓民衆史研究の最前線』有志舎、2015年
- 久留島浩・趙景達編『薩摩・朝鮮陶工村の四百年』岩波書店、2014年
- 須田努編『逸脱する百姓』東京堂出版、2010年
- 深谷克己編『東アジアの政治文化と近代』有志舎、2009年
- 安在邦夫・真辺将之他編『近代日本の政党と社会』日本経済評論社、2009年
- 大門正克編『昭和史論争を問う』日本経済評論社、2006年
論文
- 「1641年反乱の証言録収取」公開プロジェクト(the 1641 Depositions)と歴史研究」『歴史学研究』1021号、2022年
- 歴史資料の非対称性と歴史研究」『アーカイブズ学研究』34号、2021年
- 明治初年の北海道移住と在地社会」『歴史学研究』989号、2019年
- 「明治期の対馬と朝鮮半島」『大原社会問題研究所雑誌』706号、2017年
- 「訴願と救済―19世紀のアイヌ・和人関係から―」『史潮』79号、2016年
- 「1884年の東京専門学校朝鮮人留学生に関する研究ノート」『大学史記要』46号、2015年
- 「19世紀、民衆運動とマイノリティ―暴力の歴史叙述を手掛かりに―」、『韓国文化』60号、2012年
- 「19世紀樺太をめぐる『国境』の発見」『早稲田大学大学院文学研究科紀要』54号、2009年
- 「幕末期樺太におけるアイヌ支配の揺らぎと再編成」『史観』155冊、2006年