教員要覧

高艸賢

高艸賢 (タカクサケン)

略歴

2017年4月 日本学術振興会特別研究員DC2
2020年2月 東京大学より博士(社会学)を授与
2020年4月 日本学術振興会特別研究員PD
2022年12月 千葉大学大学院人文科学研究院助教(現在に至る)

研究内容

専門は社会学理論・社会学史。特にアルフレート・シュッツを中心として、社会科学の認識論・方法論、現象学的社会理論の研究を行っている。体験、行為、意味、理解、価値自由といった社会学の基礎概念を問い直すことで、自己と他者の関係や、社会科学者による知識産出と社会的世界の関係について考えている。また理論研究に加えて、アニメなどのメディア文化に関する経験的研究にも取り組んでいる。

主要な所属学会

日本社会学会、日本社会学理論学会、日本社会学史学会、関東社会学会、日本現象学・社会科学会など

主要な研究業績

著書(単著)

  • 『シュッツの社会科学認識論――社会の探究が生まれるところ』(晃洋書房、2023年)

著書(分担執筆)

  • 『アニメの社会学——アニメファンとアニメ制作者たちの文化産業論』(ナカニシヤ出版、2020年、執筆箇所:第4章)

(論文)

  • 「体験と認識のはざまで——初期草稿におけるシュッツの問題関心と意味生成」(『ソシオロゴス』40号、pp. 156-172、2016年)
  • “Inconsistency Between Solitary Ego and the Social World? Becoming and Meaning in Alfred Schutz” (Schutzian Research, Vol. 9, pp. 49-64, 2017)
  • 「シュッツの社会科学基礎論における生の諸相——体験次元と意味次元の統一としての主観的意味」(『現代社会学理論研究』11号、pp. 55-67、2017年)
  • 「アルフレート・シュッツの社会科学の基礎づけにおける生世界概念の導入の契機と意義——生成から世界への内属へ」(『社会学評論』69巻4号、pp. 468-484、2019年)
  • 「「アニソン」の経験と意味づけにおける文脈の複数性——水樹奈々ファンへのインタビュー調査から」(『コンテンツ文化史研究』12号、pp. 48-63、2021年)
  • “Relevance and Cognitive Style: On the Double Characterization of Science in Alfred Schutz” (Sociologia e ricerca sociale, Vol. 124, pp. 52-68, 2021)
  • 「トーマス・ルックマンのプロトソシオロジー——社会科学の認識論的再帰性と現象学」(『社会学史研究』43号、pp. 105-122、2021年)
  • 「日常生活世界におけるラディカルな異他性——COVID-19危機の現象学的社会学」(『成蹊大学一般研究報告』53巻2号、pp. 1-19、2022年)
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