伊東久智 (イトウヒサノリ)
- 歴史学コース
- 図像情報史学専修
- hsnr.ito@chiba-u.jp
- 電話番号: 非公開
- 研究者総覧researchmap: https://researchmap.jp/ito_hisanori
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略歴
1978年 | 富山県生まれ |
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2011年 | 早稲田大学大学院文学研究科史学(日本史)専攻博士後期課程 単位取得退学 |
2014年 | 博士(文学) 早稲田大学 |
研究内容
専門は日本近代史で、特に若者(青年)を担い手とした政治・社会運動史の研究に取り組んでいます。具体的な研究テーマとしては、①日露戦後から第一次大戦期にかけて、帝国議会周辺で展開された若者たちの政治運動(「院外青年」運動)の実態解明、②第一次大戦後から昭和戦前期にかけて、主に都市部で展開された学生社会運動と主に農村部で展開された地域青年党運動との比較対照、などを挙げることができますが、関心は運動史全般に及びます。
また、政治・社会運動史研究へのジェンダー史の観点の導入という問題意識から、男性史研究にも取り組んでいます。
授業内容
学部では現在、日本近現代史を対象とした概説的あるいはテーマ史的な講義科目、近現代史研究に不可欠な史料論を扱う講義科目、文献及び史料講読を目的とした演習科目などを担当しています。また、全学対象の普遍教育においても、日本近現代史関連科目を担当しています。
それらの授業を通じて、近現代史を特徴づける史料の膨大さに向き合う学問的姿勢(史料批判の徹底)や、未定形な問題関心を学術的な研究視角へと発展させるためのスキルを身につけていただきたいと考えています。
主要な所属学会
ジェンダー史学会、史学会、日本選挙学会、地方史研究協議会
主要な研究業績
著書(単著)
- 『「院外青年」運動の研究:日露戦後~第一次大戦期における若者と政治との関係史』(晃洋書房、2019年)
著書(分担執筆)
- 「コラム 思想史のなかの「院外青年」」山口輝臣・福家崇洋編『思想史講義【大正篇】』(ちくま新書、2022年)
- 「政友会の院外団と「院外青年」」安在邦夫・真辺将之・荒船俊太郎編著『近代日本の政党と社会』(日本経済評論社、2009年)
論文
- 「近代日本の大衆芸能とジェンダー・セクシュアリティ:世紀転換期の娘義太夫と「堂摺連」をめぐって」『歴史学研究』1016号、2021年11月
- 「第一次大戦後の前期学生運動にみる男性性」『歴史評論』843号、2020年7月
- 「日雇い労働者の「日記」にみる男性性の「温床」:昭和初期の東京市社会局調査資料を素材として」『ジェンダー史学』15号、2019年10月
- 「「院外青年」運動と労働運動:第一次大戦直後における諸運動交錯の一側面」『民衆史研究』92号、2016年12月
- 「「院外青年」運動及び同運動出身代議士と選挙:鈴木正吾と西岡竹次郎を事例として」『選挙研究』32巻1号、2016年6月
- 「「院外青年」と地域係争問題:橋本徹馬と愛媛県新居郡における産米検査問題を事例として」『地方史研究』361号、2013年2月
- 「明治・大正期における早稲田大学雄弁会」『早稲田大学史記要』43巻、2012年2月
- 「大正期の「院外青年」運動に関する一考察:橋本徹馬と立憲青年党を中心に」『東洋文化研究』13号、2011年3月
- 「立憲国民党と青年:雑誌『青年』の分析から」『日本歴史』733号、2009年6月
- 「「老人支配」への挑戦:日露戦後の「青年」論・「青年」政治運動にみる「老い」認識」『アジア民衆史研究』13集、2008年8月
- 「日清戦後における青年雑誌の自律化過程:創刊期『中学世界』における読者層の交錯を手がかりとして」『出版研究』38号、2008年3月