2014年度夏季 文学部オープンキャンパス
- 実施日時
- 第一部 7 月 27 日(日) 10:00~12:00
第二部 7 月 27 日(日) 14:00~16:00 - 集合場所・受付開始時間
- 文学部棟玄関前(西千葉地区)
第一部 09:00 第二部 13:30 - 参加申し込み
- 事前の申し込みを締め切りました。
◆秋季オープンキャンパスを 11 月 2 日 ( 日 ) にも予定しております。おって詳細は、 HP でお知らせします。 - 問い合わせ
- 文学部 043-290-2351
行動科学科
1. 全体ガイダンス (50分)
- 行動科学科の紹介
- 先進科学プログラム人間探求コースの紹介
- 卒業後の進路など
- 質疑応答
休憩・教室移動 (10分)
2. 各講座の説明並びに模擬授業 (30 分 : 同時開講 )
哲学講座 :「哲学と中国哲学」 担当:内山直樹 准教授
哲学は二千年以上の歴史をもち、そこには複数の伝統が流れ込んでいます.中国哲学はそのような哲学的伝統の一つです。中国哲学では「人の本性とは?」「愛の及ぶ範囲は?」「世界の本質は秩序?混沌?」「死とはどのようなこと?」といった主題について議論してきました。この講義では中国哲学の立場から哲学的な考え方の一端を紹介します。
認知情報科学講座 :「認知情報科学とは」 担当:牛谷智一 准教授
認知は,外界から情報を取り入れ,処理し,脳内に表現し,記憶し,そして,それに基づいて行動する過程全てを含みます。このように「こころ」を情報処理の観点からとらえなおすことで,ヒトをコンピュータやヒト以外の動物と比較することができます。模擬講義では,認知情報科学講座で学べる認知の計算論や対話分析,比較認知などを概観します。中でも比較認知研究について,動物を用いた認知研究を紹介し,ヒトの認知がどのような進化を経てきたのか考察します。
心理学講座 :「見るはたらきの実験心理学」 担当:木村英司 教授
心理学は人間の心について研究する学問ですが、自分や他の人たちの心について思いを巡らすことは、普段の生活の中で誰もが行っています。こうした心についての日常的な考察と学問としての心理学は、どう違うのでしょうか?模擬授業では「見る」はたらきに関する様々な現象を紹介しながら、心理学が実証に重きを置く学問であることを解説します。
社会学講座 :「社会学的思考とは」 担当:米村千代 教授
私たちが日々意識することなく送っている日常生活から社会問題や国際関係まで、社会学の領域は幅広く、取り扱うテーマも多岐にわたっています。「社会学的に見る」とはどのようなことか、社会学の特徴はどこにあるのか、社会学講座では何を学ぶのかなどについて、卒業論文や社会調査実習の内容も紹介しながら説明します。
文化人類学講座 :「ムーミンから考える北欧の家族:文化人類学入門」担当:高橋絵里香 准教授
文化人類学は、文化の多様性について学ぶ学問です。例えば、普遍的に思える家族のあり方も、それぞれの地域の歴史や制度、慣習などに密接につながっています。模擬授業では、担当者が研究を行っているフィンランド社会の家族観について、トーベ・ヤンソンの「ムーミン」物語を糸口に紹介します。
史学科
1. 全体説明 ( 約 25 分 )
- 文学部紹介
- 史学科紹介
- 卒業後の進路
2. 在学生による学科紹介 ( 約 20 分 )
休憩 (10 分 )
3. 模擬授業 ( 各 25 分 )
1) 「埴輪が語る古代史」 担当:山田俊輔 准教授
みなさんも教科書や博物館などで埴輪を見たことがあると思います。おどるようなしぐさをした人物埴輪や豪華な飾りを身につけた馬の埴輪、大きな家の埴輪など様々な種類の埴輪があります。埴輪は古墳に立て並べるためにつくられたのですが、それはどういった意味を持っていたのでしょうか。埴輪が語る古代の世界について考えてみたいと思います。
2) 「 18 世紀フランス奴隷貿易」 担当:大峰真理 教授
奴隷貿易は、教科書などで「ヨーロッパ人が1,000万人以上のアフリカ黒人を買いつけた」とか、「奴隷は安い労働力だった」と紹介されています。ところで私たちは、なぜそれほど多くの人間を商品として取引できたのか、奴隷はいくらで買われたり売られたりしたのか、など具体的なことを知っているでしょうか。この模擬授業では、フランスを事例にして奴隷貿易の実態を解説します。
4. 教員、在学生との質疑応答 ( 約 15 分 )
日本文化学科
1. 説明 ( 約 50 分 )
- 学部紹介
- 学科紹介
- 入試情報
- 進路状況
- 在学生の話
学習について
生活について
休憩 ( 約 10 分 )
2. 模擬授業 ( 約 20 分× 2)
1) ( 午前 ) 「日本語の「歴史」を考える―江戸のことばと社会―」担当:神戸和昭 教授
江戸のことばとそれを取り巻く社会との複雑な絡み合いの実相を例に、日本語を「歴史」的に捉える楽しさをいささかなりとも伝えたい。過去の文献からいかに重要な情報を引き出すか、そのツボの一斑にも触れたいと思う。よそ行きの授業ではなく、出来るだけ、担当者の普段の授業そのままを再現してお目に掛けたい。したがって、最近流行りの文明の利器をあえて使わぬ、昔ながらの古風な授業風景が展開されていくことであろう。
( 午後 ) 「日本語の「しくみ」を考える―某年某月某日、研究室でのひとこま―」担当:神戸和昭 教授
身近でささやかな疑問をきっかけに、日本語の「しくみ」の一端に触れたいと思う。ある日の研究室でのひとこま、学生と教員との積極的なやりとりを通して、ことばの奥深い性質が次第に明らかになっていく様を少しでもお見せしたい。大学での勉強は決して教室だけのものではない。今回のような教授の研究室でのやりとりや、学生控室での仲間同士の気の置けない談笑のうちからも、多くのものを吸収し成長していくのである。
2) 「年ごろの友―藤原俊成とその妻―」 担当:柴 佳世乃 教授
中世文学のひとこまから、藤原俊成と妻 ( 美福門院加賀 ) との関係にまつわることどもを拾い出し、読むことによって、和歌や物語に及ぶ文学の諸相を考えます。
俊成と美福門院加賀は、50年以上を連れ添い、ともに物語や和歌をよみあった「友」でありました。それが俊成の歌や物語への捉え方にどのように生きているかを眺めてみたいと思います。
3. 個別相談会 ( 約 20 分 )
全体プログラム終了後、日本文化学科の教員・在学生が皆さんからの個別相談に直接お答えいたします。
国際言語文化学科
1. 全体説明
2. 学科紹介 (3 年次編入学を含む、約 5 分 )
- コースの紹介
3. 卒業生の進路紹介
4. 学生による学科紹介 ( 約 25 分 )
- 大学生活について
- 留学体験について
5. 質問応答および連絡事項
6. 模擬授業 「『グリム童話』の読み方」 担当:水上藤悦 教授
『グリム童話』はドイツ文学のなかで世界的に最も読まれ、親しまれている作品である。しかし『グリム童話』が本来どのような物語集なのかという基本的な問題について理解されていないことは少なくないといえる。この授業ではこの「文学作品」の成立の歴史的背景と「物語の形式」という二つの観点から『グリム童話』の読み方について考えてみたい。