学生による文学部授業紹介

ユーラシア文化論演習(日本・ユーラシア文化コース専門科目)

授業紹介:ユーラシア文化論演習

「ユーラシアって何?」と疑問に思うのではないでしょうか。どんなことを学ぶのか想像がつきにくいと思います。

この授業におけるキーワードはずばり「食文化」です。この授業の前半では食文化について書かれた英語の論文を受講生全員で協力しながら読んでいきます。論文のトピックごとに担当が割り振られ、受講生は担当箇所の翻訳、必要であれば補足をしながらWordで文書を作成します。それを授業内で発表し、食文化ヘの理解を深めていきます。グルメとは何かについて論じられたもの、栄養の観点から食を捉えたもの、食べ物と記憶に関する研究の論文など様々なテーマの論文を扱いました。授業の後半では食文化に関わることで自分が興味のあることについて調べ、発表しました。発表内容は各自で自由に設定できるので自分の興味に合わせて調査をすることが出来ます。地元の郷土食について調べた人、カビ系チーズについて調べた人、面白いテーマだと東京ディズニーリゾートで販売されている食べ物について扱った人もいました。

「食」は日常生活に欠かせないものです。けれども普段の生活の中で意識して考察することは無いと思います。調理と料理の違いとは何なのか、いつも食べている食事は実は地域限定のもので他の所では珍しい料理ではないのかなど、考えを深める要素は多分にあります。盲点になりがちな「食」を通して「文化」を知るという点がこの授業の醍醐味です。

紹介者:笹森三理子

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