学生による文学部授業紹介

日本文学史b(共通基礎科目)

授業紹介:日本文学史b

この授業では、平安時代後期から鎌倉・室町時代にかけての中世文学史を代表的な作品を読みながら学びます。高校までの国語の時間に読んだ有名作品も、教科書には載ってない部分を読むことで、作品の新たな一面を知ることができました。
「中世文学=難しい仏教思想の文学」という印象をもたれがちですが、この授業でそのイメージは覆ります。笑えるダジャレ話、切ない恋の話、昔話の原型になった物語など、実にバラエティに富んだ様々な文学が発展していたことに驚かされました。
中世の文学を「文学史」で学ぶことは、文学の「流れ」を感じることに繋がります。時代を下るように作品に触れていくことで、素晴らしい作品は多くの人に読まれ、それを読んだ人がまた新たな作品を生み出す、受容され解釈され継承されていく、という流れが古典を作っていることを実感できると思います。ひとつの作品をじっくり読むのではなく、たくさんの作品を概観することで、古典の新しい魅力を発見できる貴重な体験になると思います。

紹介者:野中優衣

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