学生による文学部授業紹介

心理学初級実験(行動科学コース専門科目)

授業紹介:心理学初級実験

千葉大学行動科学コースの心理学専修では,臨床心理学ではなく実験心理学を中心に研究を行っています。

 この初級実験の授業では,自身で仮説を立て,方法を考え,実験を行って得られたデータを分析し,考察する,という流れを身につけるため,実際に基本的な心理学実験を体験します。感覚、知覚、認知、動機、人格、社会行動等多くのテーマがあり,それぞれのテーマに即した実験を自身で体験することができます。実体験を通して自ら考えることにより,心理学への興味や,理解がさらに深まります。

 例えば下の図の二つの線分,どちらが長く見えますか? …実は,どちらの線分も全く同じ長さなのです。

 これはとても有名な錯視図形なので知っていた方もいるかもしれませんね。では,何故下の図の方が線分を長く感じるのでしょう?両端についている<>や,><の長さや角度を変えたら,見え方はどう変わると思いますか? …こういった現象における疑問への答えを,実験に基づいて解明していきます。

 錯視現象は「知覚」のテーマに入りますが、こういった実験の他にも,「社会行動」のテーマでは,“囚人のジレンマ”という現象を経験するために,役を割り当ててロールプレイングをする実験などもあります。“囚人のジレンマ”については,とても面白い現象なので是非ウィキペディアなどで調べてみて下さい!

 このように,この授業だけでも,約20種類もの異なる実験を経験することが出来ます。ひと口に心理学といっても,実に多くの領域があります。千葉大学心理学専修においても,知覚心理学、認知心理学、社会心理学、人格心理学など様々な研究室があり,それぞれの分野のエキスパートである先生方が指導して下さいます(※)。自分が興味を魅かれる分野は何なのか知る上でも,この心理学実験の授業はとても重要です。心理学を専攻する学生にとって、心理学実験の実習は世界でも共通の必修科目となっています。

※ゼミの体制は(一時的に)変わることがあります。


上)実験中の様子:実験刺激を真剣に観察しています!


(上)結果について話し合う様子:話し合いはリフレッシュにもなりますね!

紹介者:鳥居淑乃

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