学科 | 史学 | 授業コード | 科目の種別 | 専門 | |
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単位数 | 2 | 期別 | 後期 | ||
曜日・時限 | 火4 | ||||
授業科目 | 人種・エスニシティー史論演習 b | ||||
授業科目 (英文名) |
Seminar on History of "Race" and "Ethnicity" b | ||||
担当教員 | 栗田禎子 | ||||
履修年次 | 2,3,4 | ||||
教室 | 演習室15 | ||||
副題 | スーダンにおける「民族」をめぐって | ||||
概要 | 現在スーダンが抱える諸問題(ダルフール危機、「南北内戦」)は、しばしば人種や宗教の違いに起因するものとして説明されるが、これは事実だろうか。スーダンにおける「人種」や宗教、「部族」「民族」をめぐるさまざまな議論を、外国語論文を含む文献・資料を読み進めつつ、検討していく。 | ||||
目的 | 中東やアフリカにおける「人種」や「民族」が、自明の実体ではなく、あくまで歴史的に構成されてきたものであること、すぐれて政治的な性格を帯びたものであることを確認していく。外国語論文を含む文献・資料を読み解く力を養う。 | ||||
授業内容 | 1 はじめに:スーダン史をめぐる言説 2 前近代スーダンにおける「民族」をめぐって 3 「フンジュ」とは誰か? 4 「フール」とは誰か? 5 「フール」と「ファルティート」 6 マフディー運動をめぐるナラティヴ:布告集の検討から 7 マフディー運動をめぐるナラティヴ:南部からの視点 8 奴隷出身者をめぐって 9 「アラブ」イデオロギーの形成 10 「系図とは政治である」 11 「飢餓の栽培」 12 スーダンにおける左翼運動の展開 13 マフムード・ムハンマド・ターハーの「第二のメッセージ」論 14 「スーダン人民解放運動」の「宣言」 15 「新しいスーダン」をめざして |
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履修要件 | できれば、前期の「アジア・アフリカ植民地史論 b」を履修していることが望ましい。 | ||||
教科書・参考書 | 特になし。授業中に関連文献・資料を適宜配布する。 | ||||
評価方法・基準 | 出席・毎回の討議への参加状況30パーセント 期末レポート70パーセント |
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備考 | 前期の「アジア・アフリカ植民地史論 b」で概観した問題を、個別テーマに沿って掘り下げる性格の演習である。 |