学科 | 日本文化 | 授業コード | 科目の種別 | 専門 | |
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単位数 | 2 | 期別 | 後期 | ||
曜日・時限 | 火4 | ||||
授業科目 | 芸能・民俗文化論演習 | ||||
授業科目 (英文名) |
Japanese Performing Arts and Folk Culture Seminar c | ||||
担当教員 | 橋本裕之 | ||||
履修年次 | 2,3,4 | ||||
教室 | 文演1 | ||||
副題 | 折口芸能史を読みなおす | ||||
概要 | 折口信夫が構想した特異な芸能史を検証して、いわば未発の可能性をすくいあげる。実際は芸能史研究における近年の成果をも参照しながら、折口信夫が昭和3~5年度に慶應義塾大学文学部において担当した講義の内容を整理した「日本芸能史」を輪読する。 |
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目的 | |||||
授業内容 | 折口信夫は民俗学者・国文学者・神道学者であり、歌人・釈超空としても知られる。また、その小説――といっていいものかどうか当惑してしまうのだが――『死者の書』はあまりにも有名である。本演習はかくも変幻自在な表情を持つ折口信夫が構想した特異な芸能史を検証して、いわば未発の可能性をすくいあげる。本演習は最初の数回において折口信夫および折口芸能史に関する基本的かつ背景的な知識を提供する。そして、以降は芸能史研究における近年の成果をも参照しながら、折口信夫が昭和3~5年度に慶應義塾大学文学部において担当した講義の内容を整理した「日本芸能史」を輪読する。実際は受講者全員が担当する口頭発表と共同討議を前提しているため、受講者じしんも折口芸能史を読みなおすことが求められている。なお、本演習は一般に難渋かつ断片的であると考えられている「日本芸能史」というテクストを論理的かつ批判的に読み、その成果を口頭発表や共同討議において提示する技術を訓練するという、きわめて実践的な目的をも兼ね備えていることを明記しておきたい。 | ||||
履修要件 | a・b は連続履修すること。芸能史のみならず民俗学や国文学などにも関心を持ち、「歩く・見る・聞く」そして「読む」ことに対して貪欲な学生が積極的に参加することを希望する。 | ||||
教科書・参考書 | 戸田山和久『論文の教室―レポートから卒論まで―』(日本放送出版協会、2002年) 折口信夫『折口信夫全集ノート編』第5巻(中央公論社、1971年) 折口信夫『日本芸能史六講』(講談社学術文庫、1991年) 西村亨編『折口信夫事典増補版』(大修館書店、1998年) |
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評価方法・基準 | 口頭発表・共同討議・学期中のクイズ(小レポート)・学期末のレポートを総合して評価する。 |
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備考 | 本演習は最初の数回において『日本芸能史六講』に依拠したクイズ(小レポート)を実施する。したがって、受講者は事前に同書を入手して、通読した上で初回の講義に出席することが求められる。 |