教員要覧

山田俊輔

山田俊輔 (ヤマダシュンスケ)

略歴

1975年 岡山県生まれ
2008年 早稲田大学大学院文学研究科史学(考古学)専攻 博士後期課程単位取得退学
2010年 博士(文学) 早稲田大学

研究内容

日本の古墳時代について研究しています。古墳時代は日本古代の国家形成期と考えられていますが、古代国家形成に海民などの遊動的な人々がどのように関わったのかについて研究しています。一般的には遊動から定住へという歴史的流れが想定されていますが、人類史を通じて遊動的な人々は存在し続けています。しかも、遊動的な人々と定住的な人々の関係性には時空を越えた共通性があります。その共通性について歴史学だけでなく文化人類学、哲学、認知心理学などの研究成果に学びながら考えています。

授業は考古学の基礎的研究法にこだわりながらも文献史学、人類学、文学、哲学など関連するさまざまな分野に目を配り、院生・学生とともに研究の新分野を切り開く場とできればと思います。

主要な所属学会

日本考古学会、日本考古学協会、考古学研究会、東北・関東前方後円墳研究会、中四国前方後円墳研究会、埴輪研究会

主要な研究業績

  • 2022年「関東の後期大型前方後円墳について」『考古学論攷3』、千葉大学文学部考古学研究室
  • 2019年「6~9世紀における卜骨、卜甲出土遺跡の研究」『古代文化』71-1、古代学協会
  • 2018年「古墳時代洞穴墓葬の類型」『考古学研究』64-4、考古学研究会
  • 2016年「鹿角製刀剣装具の系列」『日本考古学』42、日本考古学協会
  • 2015年「「常総の内海」をめぐる古墳時代中期社会の研究」『考古学論攷2』六一書房
  • 2015年「中期の埴輪」『考古学ジャーナル』667、ニューサイエンス社
  • 2014年「須恵器を中心とする土器祭式の系譜」『古代』133、早稲田大学考古学会
  • 2013年「東京国立博物館所蔵の鹿角製刀剣装具」『骨角器集成2』同成社
  • 2013年「遊環付環状金属製品の研究」『技術と交流の考古学』同成社
  • 2011年「毛野の埴輪」『古墳時代毛野の実像』雄山閣
  • 2010年「古墳時代中期における地域社会の変化‐吉備南部と播磨の比較から‐」『比較考古学の新地平』同成社
  • 2008年「上毛野における畿内系埴輪の地域波及と展開」『古代文化』60-1、古代学協会
  • 2008年「雄略朝期の王権と地域」『史観』158、早稲田大学史学会
  • 2007年「埴輪作者の「民族誌」-保渡田八幡塚古墳を中心に-」『埴輪研究会誌』11、埴輪研究会
  • 2007年「角杯から見たユーラシアの東西交流」『中国シルクロードの変遷』雄山閣
  • 2006年「上方作系浮彫式獣帯鏡の基礎的研究」『早稲田大学會津八一記念博物館研究紀要』7
  • 2005年「古墳時代中期群集墓分析の新視角」『考古学ジャーナル』528、ニューサイエンス社
  • 2001年「東北・関東における古式群集墳の展開」『溯航』19、早稲田大学大学院文研考古談話会
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