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大峰真理

大峰真理 (オオミネマリ)

略歴

1967年 生まれ
1999年 九州大学大学院文学研究科において博士(文学)学位を取得。
2002年 DEA:フランス・パリ第4=ソルボンヌ大学

研究内容

近世フランス国際商業史。とくに奴隷貿易に関心をもち、特権会社と商人世界(実業界)との関係を考察しています。また、「ヨーロッパ世界」と「非ヨーロッパ世界」との接触や交流も視野に入れ、異文明間の相互連関性を歴史的に検討したいと考えます。

担当授業

学部では「環大西洋移動交流史」「史料学基礎演習」などを開講し、フランスを中心とする西ヨーロッパ世界の歴史をおもに商業・交易の観点から考察しています。また全学部学生を対象として普遍教育科目も担当します。

いずれの科目でも、地図や図表を活用しながら専門研究の成果をわかりやすく解説し、学生が主体的に考えられるよう工夫しています。また演習科目では、フランス語文献を正確に読解する力を修得することを一つの目標に定めています。

主要な所属学会

史学会、日本西洋史学会、社会経済史学会、日本アフリカ学会、地中海学会

主要な研究業績

著書(単著)

  • [史料一覧]『船舶艤装申告書一覧 1694~1744年  18世紀フランス・ナントによるヨーロッパ沿岸貿易の痕跡』千葉大学文学部、2014年
  • [史料一覧]『船舶艤装申告書一覧 1694~1744年 ロワール=アトランティック県文書館(フランス・ナント) Série120J』千葉大学文学部、2011年
  • 『フランス・インド会社と黒人奴隷貿易』(九州大学出版会、2001年)

著書(共著)

  • 安村直樹編『岩波講座 世界歴史14 南北アメリカ大陸~17世紀』分担執筆論文:「17世紀フランスの初期植民会社とアンティル諸島」岩波書店、2022年
  • 金澤周作, 古谷大輔編『論点 西洋史学』分担執筆項目:「重商主義と特権商事会社」ミネルヴァ書房、2020年
  • 川分圭子, 玉木敏明編著『商業と異文化の接触 中世後期から近代におけるヨーロッパ国際商業の生成と展開』分担執筆「18世紀前半フランス・ナントによるヨーロッパ沿岸貿易 -リスボン貿易を中心に-」、吉田書店 2017年
  • 『新しく学ぶ西洋の歴史』ミネルヴァ書房、2016年
  • 『叢書グローバル・ディアスポラ5 ブラック・ディアスポラ』明石書店、2011年
  • 『新版世界各国史10 アフリカ史』 山川出版社
  • 『新世界地理第11巻 アフリカ1』 朝倉書店 2007年
  • 『港町の世界史3』 青木書店 2006年
  • 『近代ヨーロッパの探求9 国際商業』「第一部第三章 ナント商人の奴隷貿易 -商事会社の組織形態について-」(ミネルヴァ書房、2002年)

最近の論文

  • 「18世紀後半フランス・ナントの奴隷船艤装業者の記録 : Marie Joseph Mosneron-Dupin (1748-1833)」『経済学論叢』71(4)、 2020年
  • 「18世紀前半フランス・ナントの海運業 -史料「船舶艤装申告書」を手がかりに-」『社会経済史学』79巻1号(2013年)
  • Le commerce international de Nantes au XVIIIe siècle : l’exemple de la famille Walsh”, dans Mémoires de la Société d’Histoire et d’Archéologie de Bretagne, Rennes, 2003

共訳書

  • 末松壽, 野澤秀樹編訳『べラン世界地理体系9 西部・中部アフリカ』翻訳担当:第2部サヘル地域のうち第5~8章、13~15章、朝倉書店 2017年
  • フィリップ・オドレール著、羽田正編『フランス東インド会社とポンディシェリ』
    山川出版社 2006年
  • 「18世紀ポンディシェリーの貿易商人と彼らの活動」 文部省科学研究費補助金新プログラム方式「現代イスラーム世界の動態的研究」 (単独訳) 2001年
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