教員要覧

吉田睦

吉田睦 (ヨシダアツシ)

  • 日本・ユーラシア文化コース
  • ユーラシア言語文化専修
  • ayoshida@faculty.chiba-u.jp
  • 電話番号: 非公開

略歴

1981年 京都大学文学部史学科人文地理学専攻卒
1997年 ロシア科学アカデミー民族学・人類学研究所大学院修了(Ph.D.)

研究内容

文化人類学。シベリアを中心とする北方ユーラシア地域の先住民族や地域住民の生存の問題、文化・生活技術の現状の把握とその(再)解釈・構築を、グローバルな視点から行っている。中心的調査テーマは、シベリア北部に居住(遊牧)しているトナカイ牧畜民の文化・社会の実態、自然環境利用の技法とその変遷、20世紀社会主義制度下およびその後の時期における文化・社会変容、そして今後の生存のための諸条件の分析といった諸点に焦点を当てた研究である。生存の問題の一つとして重要な「食」の文化的側面の問題も追求している。また地球規模での気候・環境変動に対する地域住民の適応の問題も並行的に分析しており、近年では本邦を含めた寒冷環境下において展開してきた氷下漁(こおりしたりょう)も視野に入れた調査を実施している。

主要な所属学会

日本文化人類学会、ロシア史研究会、生き物文化誌学会、日本シベリア学会

主要な研究業績

著書(単著)

  • 『トナカイ牧畜民の食の文化・社会誌-西シベリア・ツンドラ・ネネツの食の比較文化- 』 彩流社、2003年
  • 『ギダン・ネネツの食文化(解釈と社会適応)』 モスクワ:ロシア科学
       アカデミー民族学・人類学研究所出版、1997年 [露文]

著書(共著)

  • 檜山哲哉、藤原潤子編著『シベリア-温暖化する極北の水環境と社会-』京都大学出版会、2015年. 第11章の一部及びコラム執筆担当(pp.400-411, pp.474-477)
  • 高倉浩樹、山口未花子編『食と儀礼をめぐる地球の旅-先住民文化からみたシベリアとアフリカ』東北大学出版会 2014. vii, 217 (第2章「シベリア・トナカイ牧畜先住民における食の多様な世界」担当執筆pp.33-59)
  • Н.В. Лукина(отв. Ред.) Тазовские ненцы - этническая история (стр.113-129) и Тазовские ненцы - этническая культура и ее транс формация (стр.130-151) В кн.: «Исследования по культуре ненцев. Сборник статей.» 2014. СПб.: Историческая Иллюстрация. 〔N.V. Lukina (ed.) 『ネネツ文化研究論集』2014. サンクトペテルブルグ: Istoricheskaya Illustratsiya社, 288P  (「ターズ・ネネツ‐民族としての歴史」pp.113-129, 「ターズ・ネネツ‐民族文化とその変容」Pp.130-151担当執筆) 露文〕
  • 「シベリアのトナカイ牧畜・飼育と開発・環境問題」、高倉浩樹編『極寒のシベリアに生きる-トナカイと氷と先住民』新泉社2012. 137-156(第6章)
  • Оленеводство ламынхинской группы эвенов в современных условиях (С. Себян-Кюёль и ГУП "Себян"), Пивнева Е.А.(ред.), Этнокультурное наследие народов Севера Росс ии: к юбилею доктора исторических наук, профессора З.П. Соколовой. Москва: Август Борг, 2010, 221-235, (E.A.ピヴネヴァ編『ロシア北方諸民族の民族文化の文化遺産:歴史学博士、教授Z.P.ソコロヴァ記念論集』 モスクワ:Avgust Borg, 2010. 「現代的条件下におけるラムィンヒン・グループのエヴェンのトナカイ牧畜(セビャン・キュヨリ村と国営企業「セビャン」)」pp.221-235.執筆担当)(露文)
  • 岡洋樹、境田清隆、佐々木史郎(編)『朝倉世界地理講座-大地と人間の物語-』2)『東北アジア』朝倉書店, 2009. (3章開発と環境問題3.4「石油・天然ガス開発とツンドラの荒廃」pp.99-108及び4章帝国の統治4.1「帝政期ロシアのシベリア統治」pp.119-129執筆担当)
  • 岸上伸啓(編)『みんぱく実践人類学シリーズ7 開発と先住民』明石書店, 2009.(第2章「ロシア・西シベリアにおける石油・天然ガス開発とトナカイ牧畜民」pp.35-60執筆担当)
  • 『世界の先住民族06 ヨーロッパ』 綾部恒雄監修 明石書店 2005年 (「19.ネネツ」,pp.336-351執筆担当)
  • 『世界の食文化 第20巻 極北』 岸上伸啓責任編集、農山漁村文化協会 2005年(第四章 西シベリアの先住民族, pp.161-206 担当執筆)
  • "Современное оленеводство тазовских ненцев". А.Ёсида, В кн.: "В поисках себя: Нар оды Севера и Сибири в постсоветских тра
    нсформациях". Отв. ред Е.А.Пивнева, Д.А.Функ. Москва: Наука. Стр.40-64.(『自己の探求:ポストソヴィエト期の変革におけるシベリア・北方諸民族』D.フンク、E.ピヴネヴァ責任編集、モスクワ: ナウカ, 2005年, (「ターゾフスキー・ネネツのトナカイ牧畜の現在」, pp.40-64執筆.)
  • 『北アジアにおける人と動物のあいだ』 小長谷有紀編、東方書店 2002年
    (「シベリア先住民における魚の禁忌と聖性」執筆, pp. 43-71)

論文

  • 「本邦における氷下漁撈(概論)」『千葉大学人文研究』44 (135-173) 2015/3.
  • 「衛星データに基づく植生変化とトナカイ放牧地の状況に関する考察」、檜山哲也編『温暖化するシベリアの自然と人‐水環境をはじめとする陸域生態系変化への社会の適応-』(平成24年度FR4プロジェクト報告)(地球研プロジェクトC-07), 2013. 125-134.
  • “Reindeer Herding and Environmental Change in Kobyai and Olenek districts, Sakha Republic. ‘1st International Conferencee on Global Warming and the Human-Nature Dimension in Siberia. Social Adaptation to the Changes of the Terrestrial Ecosystem with an Emphasis on Water Environments. A. Yoshida 2012. 99-103.
  • 「西シベリア・トナカイ牧畜民=ツンドラ・ネネツ人の採捕活動と環境変化」、財団法人北方文化振興協会編『環境変化と先住民の生業文化-陸域生態系における適応』(第26回北方民族文化シンポジウム報告書)2012. 25-30.
  • 「トナカイ飼育/牧畜の環境利用と経済性(1980年代資料研究)」、檜山哲也編『温暖化するシベリアの自然と人‐水環境をはじめとする陸域生態系変化への社会の適応-』(平成23年度FR3プロジェクト報告)(地球研プロジェクトC-07), 2012. 124-128.
  • 「サハ共和国北部におけるトナカイ飼育民と環境変化」、檜山哲也編『温暖化するシベリアの自然と人‐水環境をはじめとする陸域生態系変化への社会の適応-』(平成22年度FR2プロジェクト報告)(地球研プロジェクトC-07), 2011. 141-149.
  • 「極北の環境とロシアにおけるトナカイ牧畜-西シベリアとサハ共和国の事例から-」(特集 北方民族と環境4)Arctic Circle 78. 2011. 4-9.
  • 「森林ネネツ(ロシア・西シベリア)のトナカイ牧畜-先行研究概説-」『ユーラシア言語文化論集』第11号、2009. 1-20.
  • 「ネネツ-経済自由化にともなうトナカイ牧畜とその変化」『季刊民族学』124(特集ロシア北方の民)、2008. 20-24.
  • 「西シベリア・ネネツのトナカイ牧畜-ソ連解体後の動きと開発」『民博通信』117、2007. 12-13.
  • 「ツンドラ・ネネツのトナカイ牧畜:群管理の構造と実態 (2005年ギダン・ネネ
    ツ春季キャンプ調査報告)」『ユーラシア言語文化論集』9(2006年) pp.31-56.
  • 「シベリアの牧畜民とトナカイ-家族経営の牧畜民と家畜の共存」『季刊東北学』
    第9号(2006年10月) pp.136-146.
  • 「ネネツのトナカイ牧畜-トナカイの個体認識と親和性」『Arctic Circle』No.
    54(2005年3月) pp.4-9.
  • 「ロシアの異民族(先住民)統治史における『非定住民』:概要と西シベリアの
    状況」.岡洋樹・高倉浩樹・上野稔弘編『東北アジアにおける民族と政治』
    Nations, Ethnicity, and Politics in Northeast Asia. 東北アジア研究シリー
    ズ5. 東北大学東北アジア研究センター  2003年 pp. 89-109.
  • 「シベリア・ネネツのトナカイ飼育の現在-個人経営の現状とその特徴」 
    井上紘一編『社会人類学からみた北方ユーラシア世界』 北海道大学スラブ研究センター、 2003年 pp. 67-77.
  • 「極北トナカイ遊牧民の食文化-ロシア西シベリアのツンドラ・ネネツの生活と
    食の現状-」(『食生活研究』Vol.23, No.3, 2003年 pp. 11-17.
  • 「ロシア連邦先住民基本法の採択とロシア先住民の法的地位」.齋藤晨二編『シ
    ベリアへのまなざし2-シベリア狩猟・牧畜民の生き残り戦略の研究』(平成9
    ~11年度科学研究費補助金成果報告論集) 2000年 pp. 28-44.
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